ぼくのきせき

「子どもの心に火を灯す ⇄ 自分の心に火が灯る」 実現めざした学びの軌跡

「偶然の集まり」を「クラス」に作り変える。意外と、子どもたちには、友だちの良いところが見えていない。

キセキの時間がある。これは、ぼくなりにクラスの子どもたちの様子に合わせて、菊池先生の実践ーほめ言葉のシャワーーを取り入れたものです。

うちのクラスでは、この年、日直さんのキセキを帰りの会で発表するということをしていました。全員から、たくさんの声をかけてもらう子どもたちの様子を見ていて、気づいたことがいくつかありました。

続きを読む

ビジネスの世界は「顧客が変える」! ペアトークで表現力を磨き、学力の違いをいかした授業を!

「授業をしていると、学力の違いが気になります」という声はよく聞かれます。

だから、それを何とかしようと、算数の授業では少人数で授業をしたり、一斉授業で教科書の内容を教えたりします。でも、それで最初の悩みが解決したことにはなりません。これは、多くの先生方が感覚として知っていることです。

では、そういうときにはどうしたらよいのでしょうか。

ここでは、セールスフォース・ドットコムという、現在大成長中の会社を眺めながら考えてみたいと思います。

続きを読む

教師目線 「算数できた!」につながる家庭での声がけ ポイント5つ

坪田耕三先生の『算数的思考法』(岩波新書)は、新書になっているからもわかるように、学校の先生だけでなく、様々なジャンルの人に向けた本です。

ぼくは、とくに、保護者の方々にもこの本を手にとっていただきたいです。「算数はあんまり好きではない・・・」という方もたくさんいると思いますが、ぜひ、お子さんに声をかけて、算数の力を伸ばしてあげるためにも、おすすめしたいです。

 今回は、この本を元にして、子どもたちをみていて感じる「算数できた!」につながる手助け ポイント5つを考えてみたいと思います。

続きを読む

授業・学級経営|いまだからできる、来年度の準備ー子どもと一緒に自己分析(授業編)

もう、今年度を終えようとしています。

先生方は、どんな気持ちでこのときをむかえているのでしょうか・・・。

なかには、「そんなこと言わないで・・・今が勝負のところ」っていう人もいるでしょう。それは、ぼくも、おんなじです。

でも、いまだから、いま目の前に子どもたちがいるからできることがある。

これをやっておくかどうかで、来年度が全然ちがう。そんなポイント、あります。

ここまで一緒に過ごしてきた子どもたちから、もう少しいろいろと学んでおきたいと思います。 

続きを読む

差があるからこそ生まれる学び。違いは減らした方が学べるか・・・。

今回は、5年生の7月に入った頃の学級だよりを振り返ってみたいと思います。

いろいろな考え方があると思いますが、ぼくは教室の中に、「理解の差」とか「学力の差」をどのように授業のなかで位置付けていくか、いつも考えています。

差があるからこそ学べることを、追求している経過の一端が、この学級だよりにでているように感じます。

続きを読む

学び|いかがですか?ー日本に関わる数字問題 6問(経済編:『とりあえず日経新聞が読める本』より)(解説編は、これからです・・・)

学校の先生は社会の流れをあまり知らない・・・。

残念ながら、そう言われてしまうことってあります。

ぼく自身は、半分開き直って、「それでもいい!」とも思っていますが、そうはいっても腹の中では、「悔しいな・・・」って思ってもいます。

そこで、・・・日本に関わる数字問題(経済編)6問。いかがですか?

続きを読む

学級経営|心理学|まだ学校の先生の役割はある。ただ、今までの当たり前の中には見直す点もたくさんある。

ヴィゴツキーは、ぼくのような学校現場の人間(教育の大切さを感じつつも、現在の学校教育のあり方に限界や問題点を感じている者)にとって、刺激的で大切な観点を与えてくれます。こういう古典にあたると、結局、教育の世界って、同じような内容を、「まるで自分が発見したかのように語る」ということをずっと繰り返しているんだなぁ・・・と思うんです。

 ヴィゴツキーの独創的なアイディアのひとつの<発達の最近接領域>の理論。

この理論で、子どもの精神発達と教授ー学習との関係を深く見ていくことができます。

自分たちが受けてきた教育や自分たちが当然と思っている学級の雰囲気を打破し、再創造していくためにも、こういった考えを学ぶことの意義は大きいと思います。

続きを読む