ぼくのきせき

「子どもの心に火を灯す ⇄ 自分の心に火が灯る」 実現めざした学びの軌跡

おすすめ|喫茶店のマスター|大切にしたいブレンドの味

この喫茶店との出会い

出張先の最寄り駅につきました。時間があったので、ぼくは、喫茶店に立ち寄りました。駅の側にある喫茶店で、外から階段を上っていきます。自動ではない透明なドアを開けると、左前にカウンターがあり、その中でマスターがコーヒーをいれています。

今回はこの出会いを紹介したいと思います。

 

店に入る

店のなかに入りメニューを開くと、「ブレンドコーヒー」が充実している。

店のブレンドが、濃さによって5段階ぐらいに分かれている。

おすすめは、真ん中の濃さ。ぼくは、そのコーヒーを注文した。

 

マスターに話しかけてみた。

 

ブレンドが濃さに分かれているっておもしろいですね。

 

ここからは、マスターの返事。

 

いっぱいいっぱいを大切に、一人ひとりの気持ちに合わせたい

いっぱいいっぱいドリップでいれるから濃さを調節できます。

体調によって、今日は濃いのがいいなとか、今は軽めでいこうとか、あるじゃないですか。そういうことに対応したいと思いまして。

 

 なるほど。そのとおりだ。

お客さんは、その日によって気持ちがいろいろだ。

楽しい気持ちで店に入る人もいればそうでない人もいる。

忙しい人もいれば、ゆったり過ごしたい人もいる。

その人その人の気持ちに答えたい。そういうマスターの気持ちを感じる。

 

ぼくも、コーヒーを家でいれるタイプ。

家でいれるときも、自分の体調によって、濃く落としたり、軽めに抽出したりする。しかも、ぼくは結構、コーヒーをいれるのが好きで、お湯を注ぐときにきめの細かいあわがコーヒー豆から盛り上がってくるのを見ると、「かわいい」と思ってしまう。

コーヒー豆によい具合のお湯を注ぐと、ドーム状に細かくグラインドされた豆が、中心からふくれあがる。しばらくすると、中心がくぼんでいく。くぼんでいくようすを見ながら、そろそろお湯を注ぎ足す時かと、さらにお湯を、先のとがったケトルからまわしいれていく。

このときは、コーヒー豆と会話している感じだ。この会話が楽しめているとき、コーヒーは美味しく入る。

 

ブレンドの味が店の味、ぼくの<ブレンドの味>を見つけたい

マスターとコーヒー談議をしていると、マスターは言う。

 

わたしは、新しい店に行くと、ブレンドを注文するんです。

その店の味がわかります。

高くてもがっかりする味のところもあるし、それほどでなくても納得のいく味のところもある。なにより、一番注文があるはずのブレンドにどの程度力を入れているかを知って、その店の味を感じるんです。 

お店でもコーヒーをお出ししたとき、一口目をブラックでのんでいただけるとうれしいです。もちろん、のみかたに文句を言うつもりはありませんし、ちがう飲み方でも構わないのですが、気持ちを込めてひとつひとついれているので、うちの味を楽しんでほしいですね。

茶店にきてコーヒーを飲むとき、時間を一緒に買っていただいています。みなさんにも、少しコーヒーと楽しんでいただけるとうれしいです。

 

なるほどそうだ。

大切にしているものを大切にしてくれる人に出会ったとき、人はうれしいものだ。それは、仕事には関係ない。

 

ぼくが仕事をする上で、何を<ブレンドの味>に位置づけているだろう。

ぜひ、出会う人たちが、心地よく感じるようなブレンドの味を見つけたいです。

 

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こだわりのブレンドコーヒー