目の前の子どもたちの将来から逆算して、それを学級づくりに取り入れる。
ぼくは、目の前の子どもたちの将来から逆算しなければいけないと思っています。
そして、それを自分の学級の中に取り入れていかなければいけない。
だから、下の工藤先生の言葉には、強く同意します。
(学校の存在目的は)定められた学習指導要領をこなすことが目的ではないのです。 目の前の子どもたちが大人になったときのことを想定し、そこから逆算するかたちでカリキュラムや学び方を検討する 必要があると考えています。たとえば学び方という観点では、 大人になって社会で必要なコミュニケーションがとれるようになるために、「双方向型の学び」が必要 だと考えています。OECD(経済協力開発機構)が定義したキー・コンピテンシーにある言葉を借りるならば、「相互作用的に」学ぶということです。一斉授業で一方的に教員の話を聞いて育った子どもたちは、大人になったときに社会で必要とされるコミュニケーションスキルが身についているでしょうか。
(あスコラ│Vol.12『これからの教育の話をしよう!』│ベネッセ教育総合研究所 工藤先生の言葉より 下線は私自身によるもの)
そうすると、学校の先生は勉強しなければいけないと思うんです。
社会のこと、将来のこと、子どもたちのこと。
そして、そのためには、先生たちのなかにその覚悟が必要で、そういう覚悟ができたときに、それを実行に移せる環境づくりが欠かせないと思うのです。
覚悟の方は、じつは、学校の教員になったときには、多かれ少なかれ持っているのではないでしょうか。「どうして学校の先生になりたいのか?」と聞かれた時、まだ現場に入っていなかった自分は、その答えをもっていた。そして、そこには夢があった。子どもたちのためになんでもしたいという気概があった。そういう人は少なくないと信じます。もちろん、公務員だから先生になったという人もいるとは思いますし、なんとなく先生を選んだという方もいるでしょう。でも、きっと、そうでない人もたくさんいる。
では、そういう先生は、どの段階で夢を見れなくなるのか。
そこが問題です。
みなが同じことをすることはないと思うんです。
でも、それぞれの先生たちが、自分にできることを模索し続ける。
そのときに、ぼくたちは、「先生として胸を張れる」のではないかと、信じています。