学級だより第3号には、子どもの笑顔と最初の授業。あったことを書くではなく、書くことを中心にクラスを回す!
創刊号、第2号と書いてくると第3号です。
創刊号は始業式の日に出していますので、まだ具体はかけない。自己紹介が中心になりやすい。第2号は、クラスに対する思いが中心かな。そうすると、この第3号あたりで、クラスのことを具体的に紹介することになっていきます。第3号を紹介します。
第3号の内容は次の通りです。
- 子どもの笑顔の写真
- 最初の授業とそこに込めた思いについて
子どもの笑顔の写真を載せる
これは、教室の中の様子。
みんなの生活がはじまっていることを感じられる写真です。
カメラマン、ありがとう。
はじまったばかりの教室です。
これから、ひとつひとつのことが流れていきます。
どこにエプロンをかけるのか、
どこに体操服をおくのか、
いろいろなことを決めなければいけません。
4月のスタートはそこからはじまります。
(2016年4月11日 5年5組学級だより『5の5のきせき〜〜5の5のみんなを応援するために』より)
この記事を書くために
これは、第3号の学級だよりです。
ぼくは、この第3号には、教室のなかの様子を写真で紹介します。
写真を撮れる雰囲気を作る。
これは、
ぼくのなかでは、
家庭に伝えて胸を張れる出発をきるということ。
とくに、最初数回の学級だよりについては、
保護者の方々の気持ちを想像すること
が学級だよりの内容を決めるときのぼくの頭のなかです。
- うちの子、どんなスタート切ったかな?
- あたらしいクラスで友だちできそうかな?
- 先生はどんなことを大事にしようとしているのかな?
などなど、
いろいろと気になっているはず。
だから、
そういうことに1つ1つ答えることをめざします。
できることなら、
子どもたちが笑顔で写っている写真を載せたいです。
子どもの笑顔が伝える内容は、
教師がどれだけ名文を並べてもかなわない。
ぼくは、そう思っています。
スタートの数日間を、
「記者モード」で教室に入ることも、
自分にとって大きなことです。
そうすると、
子どもたちの姿がちがってみえます。
「ここは、シャッターチャンス!」
「ここは、記事になるぞ!!」
そんな閃きを求めていると、
ふだんの何気ない瞬間瞬間が
ちがった輝きを持っています。
最初の授業とそこに込めた思い
同時に、授業についても、
この日に書きたいと決めています。
決めておくからこそ、
遅くならないうちに授業をしなければいけない。
どうしても、年度初めにはやることがいっぱいあります。
でも、授業でクラスをつくっていく、学ぶ過程で人と人とがつながっていく、
そういう覚悟を子どもたちに伝えたいのです。
5組は、授業をはじめました。
本当は、いろいろと決めることがあるし、授業は来週からという
ことも考えられるのですが、みんなの授業への取り組みをみたかっ
たからです。
最初の授業は国語をしました。詩の授業。
たくさんの友だちが、自分の考えを言えましたね。
Tくんの考えも、Kくんの発想も、Iくんの真剣さも、きらきら光っていました。その様子から、これから楽しい授業の時間がたくさんやってきそな予感がします。
5組の授業は、みんなの「やりたい」に応じて、進化します。
先生は、みんなの表情を見ながら授業の流れを変えます。
みんなが「がんばってるな!」って思えば、先生もぐんとやる気になって、どんどん上昇気流にのっていく。
授業は、「受ける」ものではない。5組の授業は、「つくる」ものです。
いっしょに、つくっていこう!
最近は、
算数で授業びらきをすることが増えました。
でも、なんの教科であったとしても、
第1回目で伝えたいことはだいたい共通しています。
子どもたちが学びの舵をもっている。
学習はさせられるものではない。するものだ。
学ぶことは子どもの権利だ!
そういうことを子どもたちに感じてほしいと思っています。
こう見ると、
あったことを書くではなく、
書くことを中心にして、クラスがまわっていくのです。