ぼくのきせき

「子どもの心に火を灯す ⇄ 自分の心に火が灯る」 実現めざした学びの軌跡

現役先生が考える、「なぜ勉強するのか?」のひとつの答え。授業も、そこに向けていく。

「どうして勉強しなければいけないの?」と聞かれたらどう答えますか。これは、「学校にはどうしていかなければいけないのか?」とはちがう質問です。この答えによって、できあがってくる授業は、変わってきます。

 

 

 

問いの違い

「勉強しなくてはいけないのか?」

を考えようとしたときに、

もし、

「学校に行く理由」

を語りはじめてしまうとすれば、

それは、すこし、

さびしいかんじです。

 

とくに、ぼくたち先生のなかで、

当然のように

このような論の立て方をしてしまっている人がいるとすれば、

若干、問題だと思います。

 

「勉強する」

とか

「学ぶ」

とかいうことは、

けっして、学校のことだけではありません。

 

ぼくは、

「勉強しなくてはいけない」

理由を考えるときには、

「学校に行く理由」

とは、わけて考えるようにしています。

 

みなさんにとって

勉強するのはなぜですか?

 

ぼくの考える勉強する理由とそこから生まれる授業で大切にすること

ぼくは、

勉強する理由は、

 

・新しいことを考えられるようにするため

・新しいことを身につける方法を学ぶため

 

のふたつで考えています。

 

だから、

 

どちらかというと、

特定の勉強の内容そのものよりも、

勉強をし続けることの方により価値があると考えています。

 

そう考える結果、

ぼくは、

普段の授業でも、

 

・学んでいる内容

・新しい内容

 

だけではなく、

 

・どうやって その答えにたどり着いたか

・どうやって 問題を解くために動き始めたか

 

を大切にします。

 

でも、

新しく学ぶ内容に

前精神を集中させている人は、

内容を大切にした授業になります。

 

そうすると、

内容重視の授業がすすんでいくことになります。

内容重視の授業では、それを覚えているかどうかが問題になります。

 

でも、ぼくにとっては、

動き出せるかどうかが大きな問題です。

動き出す方向が、友だちの力を借りるということであるとしても、

動き出せないよりも よっぽどステキ。

 

ぼくは、そう捉えています。

 

「ひとりでできる」

もすてきだけど、

「友だちの力を借りる」

こともすてきで、

「友だちに感謝できる」

もすてき。

 

ぼくは、

クラスを感謝し合う仲間の集まりたいですし、

その仲間のために力を尽くせる一人ひとりに成長してほしいと思っています。

 

だから、

 

授業でクラスづくりをすることになっていきます。

 

 

学校の勉強も役に立つ!?いや、役に立つような授業にするのだ!

なかには、

「学校の勉強は役に立たない」という考え方をしている人がいます。

下手をすると、

この仕事をしている人のなかにもいます。

もしかすると、

「成績をあげるなら、塾に行ってください」

みたいなことを、

堂々と言えてしまう人もふくまれるかもしれませんが、

このような考えのなかには、大きな間違いが含まれています。

 

教育の内容がすべてであれば、

その内容はつねに更新されるものですし、

いま学んでいることの価値はそれほど高くないかもしれません。

 

でも、

「新しいことを考えられるようにする」

「新しいことを身につける方法を学ぶ」

ことの大切さは、学校で学べるようにしたいです。

 

 

いままでの学校は、内容(コンテンツ)を重視してきました。

 

新しいことを学習する方法

自分の経験を使う練習

自分なりの学び方を知る

アウトプットの方法を学ぶ

 

これらのことが、

これから求められます。

 

具体的にどのようにこれらが学べる授業にするのか・・・

それは、また別の機会に・・・。

 

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