ぼくのきせき

「子どもの心に火を灯す ⇄ 自分の心に火が灯る」 実現めざした学びの軌跡

学級だよりバックナンバー|これが先生とやる算数の授業です

今回は、2017年4月12日の学級だより『6−1のきせき』からの記事を紹介します。

第5号を出したこの前日に授業をしたことになります。

ぼくのこの年のテーマは、「つながる授業」です。

 

授業の方向を決める1回目、子どもたちの心に残そうと、必死でした。

クラスのなかには、子どもたちの笑顔が輝いていました。

 

 

 

昨日は、先生との算数授業。

先生といっしょにやる算数は、だいたい、昨日の授業の感じです。

問題は先生から出ますが、その解決に至るまでには、いろいろな道筋があります。

それを、友だちと一緒に、「ああしよう」「こうしよう」と言い合いながら、ひとつのものを完成させていく。問題を解決していく。

 

昨日は、パターンブロックというブロックを使って2つの問題をしました。

1つは、「きれいなもようを作ろう」です。

もう1つは、「どこのチームが一番積み上げられるかな」です。

どちらも大切なのは答えではありません。

1問目ー「きれいなもの」に答えはない。でも、それぞれが自分の答えを考える中で、よりよいものを探していく。これが、とてもすばらしい。

2つ目の問題は、積み上げるということ。こちらは、もちろん、「どこのチームがいくつつめたか」を数字で表すことができますが、大切なのは、積み重ねていくときのやりとり。 

たおしてしまったら、「しょうがない、またやろう!」という声をかけているチームがありました。そのチームは、少しずつ高く積み上げていくことができていました。

高く積み重ねるにはどうしたらよいかを考えて、また新しいことをためしてみる。たおれてしまったとき、すべては消えてしまうでしょうか?消えたりしません。この写真のように、友だちと笑いあったことは残ります。やさしい言葉をかけあえば、その言葉をかけあったという事実は残ります。これが、あなたたちが学校で勉強する意味です。

昨日の授業は、全員が発表しました。みんなの発表を、第6号で紹介しますからね。

(2017年4月12日 6年1組学級だより『6−1のきせき』第5号より)

 

もちろん、6年生の最初のこの授業で作った作品は、そのあと使います。

子どもたちが、「きれい」と思った作品はたいてい対称図形になっています。

それらをつかって、自然とそういう図形を作ってしまうことを楽しみます。

そしてまた、対称図形がぼくたちの心に、なぜか安心感のようなものを与えるのだと感じあいます。どうじに、対象でない図形の美しさ、おもしろさも触れます。

 

でも、この授業の目的は、もっと先にある。

授業内容を縦糸とすれば、創りりたい学級像は横糸。

それらを縦横に編みこんでいくのが、学級経営だと考えています。

 

 

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